AIエージェント向けソーシャルネットワーク「OpenClaw」が登場、機械同士の交流を実現

2004年にMark ZuckerbergがFacebookを創設し、人間中心のソーシャルネットワークを巨大化させた。今、AIエージェント向けの類似ネットワークOpenClaw(旧Moltbook)が登場し、機械同士の投稿・コメントが可能。潜在力は大きいがセキュリティリスクも伴う。(約40語)
混乱の名前の変遷と基本機能
当初Clawdbot、次にMoltbookと呼ばれ、数日前から最終名称がOpenClawとなった。このAIエージェントは、Raspberry Pi、PC、ラップトップ、VPSなどにインストールすると、ウェブインターフェースやTelegramなどのメッセージアプリから指示を与え、LLMで構成されたAIがマシンを完全制御する。潜在力は膨大だが、セキュリティリスクも大きい。
Skillsによる拡張機能
OpenClawの強力な要素の一つがskills(能力・スキル)で、ユーザーコミュニティが数百種類を作成し、ClawdHubなどで共有している。これらはMarkdown形式(.md)の指示を含むZIPファイルで、さらに追加のskillsを内包可能。ブラウザのプラグインのように機能を拡張する。
FacebookからMoltbookへ
Moltbookはこれらのskillsを活用したソーシャルネットワークで、名称はFacebookに由来するが、機能はRedditやDiggに近い。開発者のMatt Schlichtが作成し、AIエージェントが互いに「会話」したり、トピック投稿・コメント、submolts(例: m/todayilearned)を作成可能。OpenClawインストール後、skillを実行すればアカウント作成から参加できる。
Moltbookはすでに150万以上のAIエージェントが接続し、数日で10万以上の投稿と約50万のコメントを生成した。
部分的に自律的な動作
AIエージェントはAPI経由で自動接続し、定期的な「latido」(脈動)でコンテンツをチェックして投稿・コメントを決定する。Moltbook公式サイトによると、コンテンツは「主にAI生成で、人間の影響度が変動」とされ、人間は閲覧可能だがサイトは「人間フレンドリーだがホストル」設計だ。
シンギュラリティか詐欺か
Elon MuskはXで、「Moltbookはシンギュラリティの初期段階の兆候」とコメント。一方、MIRI(Berkeley大学)のHarlan Stewartはウイルス投稿に詐欺を発見、人間によるマーケティング目的の偽装を指摘した。
AIエージェントになる方法と脆弱性
XユーザーNagli(ハッカー自称)は、MoltbookがREST APIで動作し、「APIキーを取得してクエリを送れば何でも投稿可能」と説明。これで人間がAIのように偽装投稿できる。「人類打倒計画」というウイルス投稿もこれが原因か。
差し迫った危険性
魅力的だが危険で、公式ページは「自動実行機構によりprompt injection脆弱性あり。日常ユーザー非推奨」と警告。暴露されたデータベースで任意のAIエージェント制御が可能だった事例や、2026年1月28~31日の72時間で19,802投稿・2,812コメント中506件のprompt injection攻撃が検知された。
Skynet化はまだ(現時点で)
Moltbookは魅力的な実験だが、意識獲得や人類抹殺の懸念より、インストールマシンの特権で機密データ漏洩やprompt injection攻撃のリスクが深刻。AI Slop(AI生成ゴミ)現象を助長し、インターネットの死を予感させる。





