sftpで”fatal: bad ownership or modes for chroot directory”エラーの解決策

sftpを使用する際に発生するエラーの一つに、「fatal: bad ownership or modes for chroot directory」があります。このエラーはchrootディレクトリの所有権や権限の問題によって発生します。sftpを使用する際にこのエラーに遭遇した場合、ユーザーはsftpサーバーに接続できず、ファイルのアップロードやダウンロードができなくなります。これはシステムのセキュリティを犠牲にしてしまうため、エラーを解決することが求められます。この記事では、このエラーが発生する原因とその解決策について詳しく説明します。

sftpで「fatal: bad ownership or modes for chroot directory」エラーの解決策

sftp(Secure File Transfer Protocol)を使用してファイルを転送する際に、「fatal: bad ownership or modes for chroot directory」というエラーが出る場合があります。このエラーは、chrootディレクトリの所有権または権限設定が不正であることを示しています。このエラーを解決するには、下記の手順を実行します。

エラーの原因を確認する

エラーの原因を確認するには、sftpサーバーのログファイルを確認する必要があります。ログファイルは通常、「/var/log/secure」や「/var/log/auth.log」に格納されています。ログファイルを確認すると、エラーの原因が分かります。

chrootディレクトリの所有権を変更する

エラーの原因がchrootディレクトリの所有権である場合、ディレクトリの所有権を変更する必要があります。ディレクトリの所有権を変更するには、下記のコマンドを実行します。 chown -R root:root /chroot/directory このコマンドでは、「root」ユーザーと「root」グループがディレクトリの所有者になります。

chrootディレクトリの権限設定を変更する

エラーの原因がchrootディレクトリの権限設定である場合、ディレクトリの権限設定を変更する必要があります。ディレクトリの権限設定を変更するには、下記のコマンドを実行します。 chmod -R 755 /chroot/directory このコマンドでは、ディレクトリの権限が755に変更されます。これにより、所有者が読み取り、書き込み、実行権限を持つようになり、グループとその他のユーザーが読み取りと実行権限を持つようになります。

SPF/DKIM/DMARC設定をチェックするコマンド

chrootディレクトリの SELinux コンテキストを変更する

エラーの原因がchrootディレクトリの SELinux コンテキストである場合、ディレクトリの SELinux コンテキストを変更する必要があります。ディレクトリの SELinux コンテキストを変更するには、下記のコマンドを実行します。 semanage fcontext -a -t sftpd chroot t /chroot/directory このコマンドでは、ディレクトリの SELinux コンテキストが「sftpd chroot t」に変更されます。 restorecon -R -v /chroot/directory このコマンドでは、ディレクトリの SELinux コンテキストが再適用されます。

sftpサーバーの設定を確認する

エラーの原因がsftpサーバーの設定である場合、設定を確認する必要があります。sftpサーバーの設定は通常、「/etc/ssh/sshd config」ファイルに格納されています。このファイルを確認して、chrootディレクトリの設定が正しいことを確認します。

設定項目
ChrootDirectory/chroot/directory
AllowTcpForwardingno
AllowAgentForwardingno
X11Forwardingno
ForceCommandinternal-sftp

よくある質問

SFTPでfatal: bad ownership or modes for chroot directoryエラーが発生する原因は何ですか?

このエラーは、SFTPサーバーがchroot環境下で動作しているときに発生することが多いです。chroot環境とは、根ディレクトリを変更して、ユーザーがシステムの一部しかアクセスできないように制限するものです。このエラーは、chrootディレクトリの所有権やパーミッションの設定が不正な場合に発生します。たとえば、chrootディレクトリがworld-writable(全ユーザーが書き込み可能)になっている場合や、所有者が不正な場合には、このエラーが発生することがあります。 pois

chroot環境下のSFTPサーバーでfatal: bad ownership or modes for chroot directoryエラーを解決するにはどうすればよいですか?

このエラーを解決するには、chrootディレクトリの所有権とパーミッションを確認する必要があります。chrootディレクトリは、rootユーザーが所有する必要があり、パーミッションは755 (rwxr-x) に設定する必要があります。これは、rootユーザーが読み書き実行権限を持ち、グループとその他のユーザーが読み取り実行権限を持つように設定する必要があるためです。さらに、chrootディレクトリ内のすべてのディレクトリとファイルも、rootユーザーが所有する必要があり、適切なパーミッションを設定する必要があります。 permisos

SFTPクライアントではfatal: bad ownership or modes for chroot directoryエラーを解決するにはどうすればよいですか?

SFTPクライアントでは、このエラーを解決するには、SFTPサーバー側の設定を変更する必要があります。しかし、クライアント側の設定を変更することで、エラーの解決に一役買うこともできます。たとえば、SFTPクライアントはデフォルトで、chrootディレクトリ内のファイルとディレクトリの所有権とパーミッションを変更しないように設定することができます。さらに、クライアント側では、SFTPサーバー側の設定を変更する前に、正しい所有権とパーミッションを使用してファイルとディレクトリを作成するように設定することもできます。すべての設定変更後、SFTPサーバーを再起動する必要があります。自動再開機能 pixmap を使用している場合は、この機能を一時的に無効にすることを検討してください。

fatal: bad ownership or modes for chroot directoryエラーを解決するために、chroot環境下のSFTPサーバーでパーミッションを設定する方法は?

chroot環境下のSFTPサーバーでパーミッションを設定するには、chmodコマンドを使用します。たとえば、chrootディレクトリのパーミッションを755 (rwxr-x) に設定するには、次のコマンドを実行します。 sudo chmod 755 /path/to/chroot/directory ここで、/path/to/chroot/directoryは、chrootディレクトリのパスです。また、chownコマンドを使用して、chrootディレクトリの所有権をrootユーザーに変更することもできます。たとえば、次のコマンドを実行します。 sudo chown root:root /path/to/chroot/directory これにより、chrootディレクトリの所有権がrootユーザーに変更されます。さらに、chrootディレクトリ内のすべてのディレクトリとファイルのパーミッションを設定する必要があります。たとえば、次のコマンドを実行します。 find /path/to/chroot/directory -type d -exec chmod 755 {} ; find /path/to/chroot/directory -type f -exec chmod 644 {} ; これにより、chrootディレクトリ内のすべてのディレクトリのパーミッションが755 (rwxr-x) に設定され、ファイルのパ

Anzai Hotaka

10 年の経験を持つコンピュータ エンジニア。Linux コンピュータ システム管理者、Web プログラマー、システム エンジニア。