スペイン企業でAIが日常業務を変革、生産性向上も修正作業が課題

スペインの多くの企業従業員がAIを日常的に活用し、タスクを迅速に完了させている。Workdayの調査によると、4人に3人がAIにより生産性が向上したと感じているが、生成内容の修正に時間を費やす「隠れたコスト」も明らかになった。
スペインでのAI日常利用状況
Workdayが作成した報告書「生産性を超えて:AIの実質的価値を測定する」によると、スペインの労働者の74%がAIにより生産性向上を実感しており、28%が毎日、58%が週に頻繁に使用している。
この使用頻度は世界平均の46%の日常使用率を下回るものの、AI活用により反復的・事務作業で週1~3時間の時間短縮が実現している。例として、報告書作成、分析、データ検索などが挙げられる。
ONTSI調査との一致と企業導入の限界
これらのデータは、ONTSI(国立技術・社会観測所)の2024年「スペインにおけるAI利用指標」調査と一致する。同調査では、10人以上の従業員を持つスペイン企業の11.4%のみがAI技術を導入しており、企業レベルでの普及は限定的だ。ただし、利用者の85%が週1~7時間の時間短縮を報告している。
継続的な修正作業の問題点
AI利用の満足度が高い一方で、スペイン労働者の42%が週1時間をAI生成結果の確認・修正・再構築に費やしており、これを「隠れた税金」と呼ぶ声がある。
WorkdayのCountry ManagerであるAdolfo Pellicer氏は、「AIの仕事への隠れた影響がある。報告書によると、AIで節約した時間のほぼ40%が修正・確認・再作業で失われている」と述べ、ComputerWorldの取材で語った。
AIネイティブ世代と部門別課題
25~34歳の若手従業員が46%を占め、AI使用頻度が高いため修正負担も大きい。この層の77%がAI結果を人間生成物より厳しく検証し、追加の疲労を生んでいる。
- 人事部門:エラー多発で38%が修正必要。
- 技術・IT部門:AI使用が32%増加し、統合が良く修正が少ない。
企業研修の課題
世界のリーダーの66%がAIスキル研修を最優先とする一方、日常利用者の37%のみがこれにアクセス可能だ。
ONTSIのデータでは、スペイン労働者の78%がデジタルツールと研修を求めているが、2024年時点で10人以上企業でのAI導入率は11.4%にとどまる。
画像 | Unsplash (ThisisEngineering)





