Ubuntu ServerでUnboundを使って内向きDNSを構築

Ubuntu ServerでUnboundを使用して内向きDNSを構築する方法を紹介します。内向きDNSとは、インターネット上のDNSサーバーに依存せず、自社ネットワーク内のみで名前解決を行うシステムです。これにより、セキュリティを高め、パフォーマンスを向上させることができます。Unboundは、DNSキャッシュと.validating DNSリゾルバーを提供するソフトウェアで、Ubuntu Serverで簡単に構築できます。この記事では、Ubuntu ServerにUnboundをインストールし、設定する手順について説明します。また、セキュリティとパフォーマンスの向上のための追加設定についても解説します。

Ubuntu ServerでUnboundを使って内向きDNSを構築

Ubuntu ServerでUnboundを使って内向きDNSを構築するには、以下の手順に従います。

1.Unboundのインストール

Unboundのインストールは、以下のコマンドで行います。 bash sudo apt-get update sudo apt-get install unbound インストールが完了したら、Unboundのサービスを起動します。 bash sudo service unbound start

2.Unboundの基本設定

Unboundの基本設定は、 `/etc/unbound/unbound.conf`ファイルで行います。 bash sudo nano /etc/unbound/unbound.conf 以下の設定を追加します。 text server: ローカルIPアドレスを指定 interface: 127.0.0.1 ポート番号を指定 port: 53 48128を指定すると、 wxDefault Qname Minimization qname-minimisation: yes ドメイン名の自動修復を無効にする場合 harden-dnssec-stripped: yes DNSSECの検証を有効にする Harden-dnssec-stripped: yes forward-zone: フォワーダーアドレスを指定 name: . forward-addr: 8.8.8.8 forward-addr: 8.8.4.4 設定ファイルを保存して閉じます。

3.UnboundのECS(ECS:EDNS Client Subnet)対応

UnboundのECS対応には、 `/etc/unbound/unbound.conf.d`以下のファイルを作成します。 bash sudo mkdir /etc/unbound/unbound.conf.d sudo nano /etc/unbound/unbound.conf.d/ecs.conf 以下の設定を追加します。 text server: ECS対応を有効にする serve-original-queries: yes ECS対応のドメイン名を指定 domain-insecure: example.com ecs: ECSのprefix-sizeを指定する ecs-protocol: 1 ECSのprefix-sizeを指定する ecs-prefix-size: 24 設定ファイルを保存して閉じます。

Ubuntu VMの移行 (VMwareからHyper-Vへ)

4.Unboundのオプション設定

Unboundのオプション設定には、 `/etc/unbound/unbound.conf`ファイルを編集します。 bash sudo nano /etc/unbound/unbound.conf 以下の設定を追加します。 text server: キャッシュのサーバーIPアドレスを指定 cache-max-ttl: 86400 キャッシュのマイナスTTLを指定 cache-min-ttl: 3600 キャッシュのサイズを指定 cache-size: 32m キャッシュのイテム数を指定 num-threads: 4 設定ファイルを保存して閉じます。

5.Unboundの稼働確認

Unboundの稼働確認には、以下のコマンドで行います。 bash sudo unbound -c /etc/unbound/unbound.conf エラーがなければ、Unboundが正常に起動しています。

説明
Unboundサーバー向けDNSサーバーソフトウェア
ローカルIPアドレスサーバーのローカルIPアドレス
ポート番号DNSサーバーのポート番号
ドメイン名DNSサーバーで使用するドメイン名
フォワーダーアドレスフォワーダーのIPアドレス

よくある質問

Ubuntu ServerでUnboundを使って内向きDNSを構築する利点は何ですか?

Ubuntu ServerでUnboundを使って内向きDNSを構築することで、安定したDNSサービスを提供できます。Unboundは、高度にカスタマイズ可能で、セキュリティ性が高い人気のDNSサーバーです。内向きDNSを構築することで、内部ネットワーク内에서의名前解決を高速化し、セキュリティを向上させることができます。

Ubuntu ServerでUnboundをインストールするにはどうすればよいですか?

Ubuntu ServerでUnboundをインストールするには、APTパッケージマネージャーを使用します。まず、apt-get updateコマンドを実行してパッケージリストを更新し、次にapt-get install unboundコマンドを実行してUnboundをインストールします。インストール後、unbound.confファイルを編集して設定をカスタマイズします。

UnboundでDNSキャッシュを有効にするにはどうすればよいですか?

UnboundでDNSキャッシュを有効にするには、unbound.confファイルを編集します。ファイル内で、cache.min-ttlcache.max-ttlの値を設定することで、DNSキャッシュの最小と最大の有効時間を設定できます。また、cache.sizeの値を設定することで、DNSキャッシュのサイズを設定できます。設定後、unbound -c /etc/unbound/unbound.confコマンドを実行してUnboundを再起動します。

VirtualBoxでスナップショットを自動取得する方法

Ubuntu ServerでUnboundのログを確認するにはどうすればよいですか?

Ubuntu ServerでUnboundのログを確認するには、/var/log/unbound.logファイルを確認します。このファイルには、Unboundの動作ログが記録されています。ログファイルを確認することで、エラーのトラブルシューティングシステムの監視を行うことができます。また、syslog-ngなどのログ管理ソフトウェアを使用することで、ログの収集と分析を自動化することもできます。

Anzai Hotaka

10 年の経験を持つコンピュータ エンジニア。Linux コンピュータ システム管理者、Web プログラマー、システム エンジニア。